シブーストゥ・ペイザンヌ
『石原壮一郎×原田健一×松浦達也「給食系男子と作る、100年料理本プロジェクト(仮)~第0回」』という名前のイベントでした。
給食系男子という集団がいらっしゃるのですね。
本も出されているようでした。石原さんという方は有名な方なんですね。とてもステキなおじさまでした。伊勢うどんをふるまって下さいました(上の写真)
というわけで、そこで紹介された本で面白そうだったのをメモ代わりにここでもご紹介。
まずこの時に、私も会場で紹介しようかなと思ったけどビビリなので出来なかった本がこれです!!
(暮しの設計 200号)
イル・プルー・シュル・ラ・セーヌ 弓田亨
中央公論社 1991年 1900円 160ページ
撮影 工藤雅夫/大井一範
言わずと知れた洋菓子界の巨匠です。書いてあることが細かすぎてビビります。
一応、家庭向けの本なのですが、混ぜ方にも細かい指示があり材料も1グラム単位で計ることを(もちろんデジタルの計りで)求められます。ていうか、これを家で作る人がいたら尊敬します心から。
弓田さんが熱く語る「おいしいお菓子とは、それを作った人の個性を鮮やかに見せてくれるお菓子です」という長いタイトルの長い文章もたまりません。
あと、各レシピの頭に綴られるそのお菓子への熱い想いもこれまたたまりません。
いまお店で食べることもできる傑作ミルフイユのページから一部抜粋(100p)
「噛みくだかれた破片は、ハラハラと意識に向かい、触れぬほどにその思いをなで、眠気に目を上げ、まどろみの中に、小さく舞い落ちて、沈むものにすがろうと、手をのばす。今しがたの、私の一瞬を打ち砕く心のざわめにき震えるならばこそ。
このミルフイユを噛む瞬間に、今でも私は心の動揺を感じます。全ての要素が私の意識の外に、はずみと力を持って、一度にザワザワとはじけていくのです。全てが実存の中にあるように、こうあらねばならぬことを知っている、あの強さなのです」
アマゾンでは本のイメージ画像がないのでリンクはなしで。
紹介文はmixiの料理本コミュで書いたものです。ミルフイユも好きですが、シブーストも大好きです。
じゃ、羅列します。
あと、「沖縄のヤギ(ヒージャー)文化誌」ボーダーインクという沖縄の出版社が出してるみたいです(アマゾンにもあります)
それと、私も紹介したことのある「伝言レシピ」も挙がっていました。
あとはマンガが多かったです。マンガの話が半分くらいだったような・・・。
参加者(20人くらいかな?)はほとんど出版関係の人たち(給食系男子さんとこの知り合いの人ばかり)という雰囲気でした。もっと本を買う側の人たちが参加してて、こういう本がいいとかいうのも聞けるかなあと思ってたのでそこはちょっと残念でした。
でも面白そうな本を紹介してもらえて楽しかった。
ピザとスモークチーズも頂いたのですが、ピザが旨かったわー。さすがですー。
そしてB&Bは面白い本屋さんでした。
また「第1回」が開催されたら行ってこようと思います!ウス。
☆
by matyu_nao
| 2012-11-10 18:56
| 料理の本
|
Comments(2)