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matyunagニャッシ

和菓子研究所 水無月

和菓子研究所 水無月_d0139939_20312396.jpg
宮中行事、大祓(おおはらえ)の夏版が夏越の祓(なごしのはらえ)だそうです。
6月と12月の晦日、新暦では6月30日と12月31日が大祓の日。
詳しくはwiki先生にでもどうぞ。

で、京都でこの夏越の祓の日に食べるのが「水無月」なのだそうです。

例の『辞典 和菓子の世界』によりますと(136p)

『多門院日記』など、室町時代の学侶らの日記の記述から、この日には麦の収穫祝いにちなんでか、小麦餅を食べる風習があったことがわかっている。また、江戸時代、この日、宮中には虎屋から蒸餅が納められている。
こうした行事食が「水無月」につながったと考えられるが、現在のような形になるのは、昭和に入ってからのようで、京都の菓子屋の知恵で創られたという。


昭和に入ってからだそうですよ。
京都人的にはつい最近じゃないんですか!?

それもおもしろいけど、水無月はだいたい「外郎生地の上に小豆がのってる」と説明されています。
外郎は、砂糖と上用粉、餅粉などが材料です。
でもですね。
鶴屋吉信の水無月の原材料名にあるのは
砂糖、小豆、小麦粉、米粉、小麦たんぱく、食塩 なのですよ。

へー。小麦粉使うんだ〜・・・と思っていたので、前述の「この日には麦の収穫祝いにちなんでか、小麦餅を食べる風習があった」というのを読んで、なるほど!!!と思ったのでした。


和菓子のことを調べていると、おもしろいサイトに出会うことが多いです。ええ。
こんなサイトを発見しました→「ういろうEXPO」

ういろうEXPOですよ!ういろうEXPO!!
どうやら趣味で運営されているサイトのようで、作者さんの名前などがないのが残念です。
水無月についても、ういろう考〜「水無月」とは、何か?ということでまとめられています。
すばらしいです。
ぜひご一読を。




by matyu_nao | 2014-06-29 20:59 | 茶道 | Comments(0)