matyunagニャッシ

カテゴリ:読んだもの( 27 )

カンブリア紀とか仏教とか

d0139939_155488.jpg

2月に撮ったやつ。
この冬、わたしは生まれて初めておでんを作りました。おでんイイネ!
そして、このお気に入りのうつわは世界一おでんに合うと思っています。

ところで、こういう話は定期的に書いている気がして
実際去年の6月に恐竜くんの話で出てきていました。
でもまた書きます。

最近これを読んでまして。

眼の誕生――カンブリア紀大進化の謎を解く

アンドリュー・パーカー / 草思社


おもしろいんですけど、小難しくてなかなか進みません。
それで、カンブリア紀っていうくらいだから
またしても5億何千万年前から云々という時間軸で話が進むわけですよ。

そうすると、また人間はなんてちっぽけな存在なんだろう、と
しみじみ楽天的になるわけですよ(そっちか)
たかだか80年くらいの人生、しかも明日交通事故で死ぬかもしれず。
前回の投稿では「世界は長くて・・・」と書いたけど、それは椎名林檎さんのご意見であって
実際のところ短いよねーあははははー。

とお風呂でぼんやり考えるんですが
その一方で、今わたしの目に映っているこの世界だけが
わたしの世界の全てなんですよね。

おもしろいなあ。
これを写真で表現するとしたらどういう写真になるんだろうなあ、と。

あとですね。
以前よりたいへんお世話になっている雑誌「なごみ」で
今年は鈴木敏夫さんの対談連載の撮影をやらせてもらってます。
宣伝が遅れてしまいましたが、4月号がもう出てます。

なごみ 2017年 04 月号 [雑誌]

淡交社


表紙は国宝のお茶碗ですよ!

鈴木さんは、世田谷にある龍雲寺の細川和尚と仏教(禅)の教えなどについてお話されています。
(龍雲寺さんいろいろとイベントされているようですね!桜のライトアップ行かなくちゃ)
わたしもずっと現場にいて写真撮りながらお話を聞いているわけですが
なんかねー・・・いつもぼんやり考えている事について話されていることが多くて。
わたしは特に仏教について勉強したり本を読んだりしてるわけではないのですが。

なんでだろうなーと思ってたんですが、答えが見つかりました。
最近、えらいお坊さんの名前を聞くことが多くなって
興味が出たので、これを読んでまして。
(これは対談をまとめたもので、たいへん読みやすいデス)

アップデートする仏教 (幻冬舎新書)

藤田 一照 / 幻冬舎


46ページあたりに、(今の社会は)子供を塾だ部活だとどんどん忙しくさせて
ものを考える時間を与えないようにしている、的な話が出てきます。
山下良道さんは「一応中学生、高校生として学校にいる間ぐらいは最低限の義務は果たすけれど、午後四時からはわたしは学生である以前に一人の人間として、宇宙について考えたかった。で、実際にそうしていました。」とのこと。

これだ。答えはヒマだから。

なるほどねー!と納得したの巻。
こころに余裕があるというのは良いことです。昨日食べたとう飯。うまかった!
d0139939_16363646.jpg







[PR]
by matyu_nao | 2017-03-30 16:37 | 読んだもの | Comments(0)

翻訳についてあれこれ

d0139939_1712532.jpg

ずいぶん前にフィルムで撮ったものをずいぶん前にスキャンした写真です。

お世話になっている方に教えてもらってこれを読みました。

翻訳教室 (朝日文庫)

柴田 元幸 / 朝日新聞出版


2004年10月から2005年1月にかけて、東大文学部で行われた柴田氏の翻訳の授業を、ほとんどそのまま文字化したものだそうです。
章の頭に元となる小説(英文)があって、それの翻訳についてあれやこれやと検討されていくわけです。

まえがきに

この本のなかで、ということは実際の授業のなかで、教師と学生たちが、それなりの熱を込めて論じ合っている/いた問題は、翻訳とか言葉の綾とかいった事柄に関心をお持ちでない方々からすれば、大半はどうでもいいことにちがいない。

という一文がありました。

ほんとそうだろうな、と(笑)
でも私は言葉の綾には昔っから興味があって、さらに近年(遅ればせながら)英語にも興味を持ち始めたので、たいそう楽しく読みました。
読み始めるとなぜかかなり集中できてしまう本で、電車の中では要注意でした。
言葉というものに興味関心がおありの方には、激しくオススメいたします。

で、この本がおもしろいのよーという話をしたら
元(?笑)オーストラリア人の友人(翻訳の仕事をしておられる)がこれを貸してくれました。

翻訳夜話 (文春新書)

村上 春樹 ・柴田元幸/ 文藝春秋


村上春樹氏と柴田元幸氏が翻訳に関するあれこれについて、語ったり質問に答えたりしたのを文字化したものです。
それと、同じテキスト(ポール・オースターのとレイモンド・カーヴァーの小説)をお二人がそれぞれ翻訳されたものが載っています。

この本も大変興味深かったです。
語られていることは翻訳についてのことなんですが、それは写真にも通じるところがあって、つまり何にでも通じるんでしょうね。
物事への対峙の仕方は普遍なんだなと思います。

最後の方、文章のリズムの話で柴田さんのこういう言葉があります。

僕、このごろますます感じるのは、やっぱり黙読してても呼吸はしてるんだなと思うんですよね。翻訳の授業をやっていても、ここに点を打て、全体に読点をもっと工夫しろとか、とにかくそればっかり言っているんですよね。こないだなんか、「この授業では、読点は人格上の問題だ」とまで宣言した。(p212)


こういう片寄った発言が大好きです、ワタシ。
そしてその通りだと思います。あは。
ブログを書いていても、SUMAUの連載 を書いてても、どこで読点を入れるかはいつも気にしています。
ここには入れたくないけど、でも平仮名が続いちゃって読みにくいかなーとか思ったら
どこかを漢字に直してみるとか。
何も考えてない風でしょうけども、意外と考えていたりしてたりする風なのですよ。意外と。存外。なにげに。

そんなこんなです。

そうそうそれとですね。
長編小説とかになると、翻訳には年単位の時間がかかるようです。
知らなかったー。すごいね大変なんだね。
海外文学をまた違った視点で楽しめるようになりましたよ。なに読もう!?まずは村上訳サリンジャーかな・・・
「SHERLOCK」をアホほど見るための口実から始まった英語学習ですが、
なんだか思わぬ感じで世界が広がっておりますデス。
楽しいデス。イエッフー。
[PR]
by matyu_nao | 2015-02-08 18:11 | 読んだもの | Comments(0)

ロングバケーション的な?

d0139939_171026100.jpg

ロングバケーションという名ドラマがあったではないですか。
あれは名作だった。
まあ人生にはロングバケーションもあるよね。みたいな。
早めの夏休みですか、的な。

という具合にヒマなので、図書館にお世話になっております。
面白かった順!

わたしを離さないで

カズオ イシグロ / 早川書房


この人の違う著作が目当てだったのですが、なかったので。
なんとなく何の話かは知っていたのですが、少しずついろいろわかりはじめるところとか、喧嘩の内容の機微とか、丁寧だわ衝撃的だわでぐいぐい引き込まれました。
原作も読んでみたい!


吉原手引草

松井 今朝子 / 幻冬舎


いわゆる地の文ってのがなくて、全部が誰かのおしゃべり(証言)で構成されているお話でした。なのでまあ若干まわりくどいところもあるけど、そこは時代物。許容範囲です。こちらもちょっとずつ話の筋が見えてきて、お見事でした。着地点は予想の範囲内ではあったけど、そこにたどり着くまでがおもしろかったー。
以前、ぶらタモリだったかで見た、吉原の回を思い浮かべながら読みました。吉原にちょっと詳しくなった(すぐ忘れるけど)


道化師の蝶

円城塔 / 講談社


構成が凝っていてですね。私は1回読んだだけでは・・・あんだって?て感じで、上手くのみ込めませんでした。
バカ残念。
それでも最後まで読ませるステキな日本語力。2回目にいろいろ確認しながら読み返すのも楽しかったです。


夜を吸って夜より昏い

佐々木 中 / 河出書房新社


冒頭10ページくらいまで、私はこれを読み通せるだろうか・・・とちょっと心配だったのですが、会話(といっても一般的な「」には納められていないのですが)が始まると、俄然引き込まれていきました。
難しい漢字がちらほら出てきて、でも美しくて、また改めて辞書を片手にきちんと読み返したいと思います。そして、地味に今の時代について考えさせられる内容。先日の新宿での焼身自殺未遂事件について作者は何を思ったでしょうか。


やすらい花

古井 由吉 / 新潮社


有名な作家さんなのですねー。今まで知らなかったなんて無念でございます。
こちらもまあなんて美しい日本語なんでしょうか、と思いながら読みました。見ならいたい、失いたくない言葉遣い。
そんなに古い著作ではないのですが、だいたい戦後すぐくらいからが舞台になっています。あと30年もすれば、もっと深く理解できるようになるだろうか、と思いました。


スタッキング可能

松田 青子 / 河出書房新社


これもちょっとわかりにくい構成だったな。するどい観察眼だわ・・と思いつつ、途中の「ウォータープルーフ嘘ばっかり」ではクスクス笑いつつ、会社員って大変だなとか思いつつ読みました。
きっと会社勤めの方は身につまされることもあるかと。


のぼうの城

和田 竜 / 小学館


忍びの国

和田 竜 / 新潮社


村上海賊の娘 上巻

和田 竜 / 新潮社


6月にしまなみ海道に行って興味を持ちまして、読んでみました。
忍びの国が一番おもしろかったです。

みなさまの夏休みのお供の参考にでもなれば。


最後に!
『グランド・ブダペスト・ホテル』がちょーおもしろかったです!
テンポは良いわ。かわいいわ。俳優はすばらしいわ、で。
底の方にちょっと悲しい感じが流れているのも、また良かったんだろうな。
英語のお勉強用にDVDを買ってしまいそうです・・・I beg your pardon? とかシャーロックじゃ誰も言わねー(笑。いえ。古いかしこまった表現なのだろうなというのは推測できますが。覚えていて損はないですか?)
d0139939_17461228.jpg

[PR]
by matyu_nao | 2014-07-08 17:50 | 読んだもの | Comments(0)

日本酒みたいな文章

d0139939_20312550.jpg

小手毬ってかわいいですねー。
葉っぱが多いところもすき。

ところで吉田健一氏の『新編 酒に呑まれた頭』というのを読んでいます。
数年前に(あたためすぎ)とあるセミナーで薦められたのですが、その時のメモを読み返して思い出して買い求めてみたわけです。
吉田茂元首相の息子さんだったのですね。うへー。

とんでもない呑んべえさんだったようで、とりあえず呑んでる話ばかりです。
まあそういうのを集めた随筆集なので当然と言えば当然なのか。

流れるようなリズムの気持ち良い文章で、私は91ページの「ー何でもいいや。」がお気に入りです。最初の方は運河みたいな文章だなと思ってたんですが、真ん中へんのひたすら呑んでる話になると、とぷとぷと注がれる日本酒の上を小さいおじさんが滑りながら良い気分で運ばれているような・・そんなイメージがあたまから離れなくなるのでした。
こっちまで酔っぱらいそうです。
こんなに気持ち良くお酒を飲み続けられたら楽しいだろうなあ。

羨ましい限りです。
d0139939_20421017.jpg

パリ空の名作、プーレ・キュリーでした。
[PR]
by matyu_nao | 2014-03-16 20:43 | 読んだもの | Comments(0)

感覚を研くこと

d0139939_1758587.jpg

お仕事で撮ったやつの趣味カットです。
昨日夕方に煎茶をがぶ飲みしたからか、ぜんっぜん眠れなくて困りました。
カフェインに弱いわけではないハズなんですが・・・

それはどうでもよく。
長風呂のお供に、谷崎潤一郎の『文章読本』を引っ張り出してきて読んでいます。
何年前に買ったんだかさっぱり覚えていませんが、売りもせず持ち続けています。
読んだのなんて1,2回だと思いますけど。

『文章読本』なんてものを書くだけあって、谷崎せんせの文章はいいですね。
するすると流れるようにとても読みやすい。
上田秋成の『雨月物語』「白峰」の書き出しのところが「古典的名文のひとつ」として引用されているのですが、なんとまあ。美しいですのう・・と思いながら読みました。
きっと高校生の時なんて、意味をとるのに必死で、良さなんて感じなかったんだろうと。
年をとったってーことですかー
古典をきちんと読んでみようかしら、と思いました(寝るけどね。たぶんね)

少し前から思うところがあり、もっとわかりやすい文章を書いた方が良いのではないか、とか考えてていたのですが、谷崎センセイはというとですね。
がんがん省略しちまえ。それでこそ日本語だ。的な事を書かれていました。

やっぱりー?そうだよねー!
読んだ人が勝手に補えばいい話じゃーん?みたいな。

でもその後に、名文と悪文は紙一重。
調子こいてると支離滅裂な文章になりますぞ、とも。

・・・きゃー。
支離滅裂とかこころあたりがありすぎる。

それで、名文を感じ取るにはどうすればよろしいかと申しますと「感覚を研け」と。
なにごとも同じであると。

習い始めたばかりの頃は、三味線の調音などできないが、1年もすれば自分で出来るようになるのと同じことである。
名文を暗唱するくらいに読み倒せとのお達しでした。

写真はどうすればよいのでしょうね。
名作をありありと思い描けるようになるまで眺めるのか?
そういえば写真学校で、とりあえず自分の写真を部屋に貼ってひたすら眺めろ、そうすれば足りないものが見えてくるとかいうことを言われたような。そんな気が。しなくもない。

でもワタクシめは、もうそういう時期は過ぎて、それを元に実際に撮ることを通して研いていく段階に入っていると信じたい。いえ。そうでなければ困ります。そうなんです。と言い聞かせる。

おなかがへりました。←こういうところが支離滅裂なんじゃ・・・!!
[PR]
by matyu_nao | 2013-09-24 18:34 | 読んだもの | Comments(0)

「日本の神話と神様手帖」

d0139939_17205666.jpg

「迎春スワッグ」です。全体像はこちらSUMAUのサイトでどうぞ。

というわけで、読了。

日本の神話と神様手帖 あなたにつながる八百萬の神々

秦 まゆな / マイナビ


新年早々、神話の世界にトリップしておりました。
お世話になっております秦さんの著作でございます。力作でございました。

ワタクシも秦さんの影響で、神社にお参りする時は必ずお祭りしてある神様を確認するようになっていたのでした。
ハイ。

タイトルがいいと思いませんか!?「神様手帖」そそる。
イラストもステキですよ!
そしてところどころ、秦さんらしいなあとちょっと面白かったです。

内容は「『古事記』の冒頭部分を中心に、日本の神話を紹介しています」というものです。かなりざっくりですが。
そしてその神話にまつわる神社も紹介されています(104社!)
この神社紹介部分がですね。素晴らしいです。愛と情熱があふれておりました。
もちろん本文にも愛と情熱は満ちあふれておりますが!
著者が自ら各地に足を運んでいるんだろうな、というのがひしひし伝わります。
行ってみたい神社目白押し!

そしてあと感じたのがですね。
神社に祭られている神様ってご先祖さまなんだ、ということです。
あ。そっか。と(アホで申し訳ない)
でもね、以前とある雑誌で(ディープな)神話特集を読んだ時にはそんなこと感じなかったんです。
秦さんがそういうスタンスで書かれているから、そう感じたんだなあと。
タイトルにもある通り「あなたにつながる」んですねえ。なるほどねえ。

読みづらい漢字満載ですけど面白いですよー。
これ全部フリガナなしで読めるようになるくらいハマると楽しいだろうなー。
[PR]
by matyu_nao | 2013-01-04 17:45 | 読んだもの | Comments(0)

大地の子

d0139939_20391180.jpg

山崎豊子「大地の子」読了でございますー。

読み応えがありおもしろくて文庫4冊すぐに読み終えました。解説にも書かれていましたが、たくさんの人に読んで欲しい物語でした。
ちなみに読んでいる間中、頭の中にいたのは上川隆也さんでした(笑)

なんだろなー。
なんで私こんなに何にも知らないんだろう、と思います。
「大地の子」は満州の開拓に行っていて、敗戦と共に帰って来れなくなった残留孤児の話です。満州の開拓団のことも、敗戦の年の8月15日以降のことも、あと中国のことも全然知らないなあと我ながら呆れます。
大学の時、ヒマだったよね〜?みたいなね。

「大地の子」は冒頭からかなり壮絶です。
日本の降伏が決まったんだけど、ソ連の侵攻は止まらなくて開拓団がソ連軍から逃げるところから始まります。関東軍はソ連の進軍を恐れて、まだ開拓団の人たちが逃げていないのに橋を壊したりしてて逃げようにも逃げられない。
7歳だったか8歳だったかの主人公は、殺されていく大人達の遺体の下で生き延びます。

こないだ紹介した「昭和史」からの引用です。

日本が、ソ連侵攻に関してもっと真剣に考えるなら、直ちに満州に天皇の使者を送り、政府同士で戦闘停止の決め事をきちっとしなくてはいけなかったのです。
ソ連としては降伏文書に調印がなされるまではチャンスがあるのだとガンガン攻めます。
無知であった日本は、8月17日大元帥陛下の命令にしたがって関東軍も武器を投じて無抵抗になりました。それでいいと思ったのです。(p490)


むむー。
しかしながら、国際法とか人道的にとかいう面から見てソ連のやったことってどうなんだろう?とも思います。

で、いま続いて山崎豊子「不毛地帯」にとりかかりました。

こちらは陸軍の作戦課参謀だった人が主人公です。
いまシベリアに抑留されているところです。
こっちではね、関東軍の司令官がソ連軍と停戦協定の話し合いをしているシーンも描かれます。在留邦人をすみやかに帰国させるよう要望しています。

むむー。
多分どちらもちょっとずつ本当なんでしょうね。
知れば知るほど知りたいことが増えるねー。
シベリア抑留だってナゾです。なんで!?と。そんなことしていいの!?
読みたい本が山ほどあってヤバイです。
ブログ書いてる場合じゃありません。

というわけで「大地の子」絶賛オススメいたします。

エンディングが素晴らしいので。
大きく書いとくか。
「大地の子」はエンディングが素晴らしい。

今の私のこころにピタリとはまりました。
私も大地の子なんだと思います。
[PR]
by matyu_nao | 2011-09-04 21:18 | 読んだもの | Comments(0)

今さらですが。昭和史。

d0139939_21423765.jpg

京都は・・先斗町の外れで出会った姐さん↑

読みたいと思っていた本がちょうど図書館にあったので借りてきました。
これ。

昭和史 1926-1945

半藤 一利 / 平凡社


最近よく読んでいるChikirinの日記というブログで紹介されていたのです。

半藤さんが講義形式でお話しされたのをまとめた本で、とても読みやすいです。けっこうな厚さなんですがするすると読めます。
昭和のはじめから敗戦まで。
ひとつひとつの事件を詳しく語られることはないですが、年代順に線で繋がるように語られています。
おかげさまでとっ散らかっていた頭の中がまとまりました。
西暦と昭和が重なった。
戦争に向かっていく姿がよくわかった。

衝撃だったのは、沖縄戦とシベリア抑留についてです。

これから線に繋がった点を面にしていきたいです。
もうすぐ読書(と食欲)の秋ですからね。

あと、明治以降の天皇陛下は素晴らしい方々なんだなと。
国とか故郷というものについて考えたりしています。
そういうのもうちょっと若い頃から考える機会があってもいいと思うな。
[PR]
by matyu_nao | 2011-08-22 22:10 | 読んだもの | Comments(2)

考えるな。感じろ

d0139939_1801268.jpg

ちょうどいい写真がなかったので、温存していたやつを。
ポジをスキャンしたものです。

若者殺しの時代 (講談社現代新書)

堀井 憲一郎 / 講談社



先程この本を読み終えました。
結論から言うとですね、
30代は今すぐ読むと良い。気がする。
お、なんだこの気弱な感じ。

大まかなところは私が格闘するより良いだろうと、見返しのところに書いてあるのを写しときますね。
「クリスマスが恋人たちのものになったのは1983年からだ。そしてそれは同時に、若者から金をまきあげようと、日本の社会が動き出す時期でもある。
「若者」というカテゴリーを社会が認め、そこに資本を投じ、その資本を回収するために「若者はこうすべきだ」という情報を流し、若い人の行動を誘導しはじめる時期なのである。
若い人たちにとって、大きな曲がり角が1983年にあった。ー本文より」

まずゾッとしたのがp170くらいにあるんですが
一番早い新幹線を「ひかり」=光速、次に早いのが「こだま」=音速。じゃあその光より早いものが出来た時にどうしよう、と頭を悩ませて考え出したのが「のぞみ」。
2002年に放送されたドラマ「漂流教室」では、崩壊した未来世界に迷い込んでしまう設定だったんですよね。
その完全に破壊された世界には「いのり」という新幹線の残骸がうち捨てられていた。
というくだりでしたー。

「いのり」ていう乗り物できそうじゃないですか?こわい。
祈りはいいです。祈ることにはなんの文句もないです。文句どころか尊いというかなんというか(混乱中)でもそれを、何かの名前にしてしまったらまた違ってきちゃう気がします。こわいです。
いや。まだそういうのが出来るって決まったわけでもないのに(暴走中)

落ち着こう。
「「初詣客が多い神社仏閣ベスト10」順位の変遷」という表が載ってたんですが、面白いことに1982年、1983年あたりを境に順位が固定されているんですね。
やっぱりその頃がターニングポイントだったんですねー。
ちなみにそれ以降の1位は明治神宮、2位が川崎大師か成田山新勝寺。

あと、1997年くらいから大学生の単位は「取る」ものではなく「来る」ものになった。とな。
え!?ワタシ1997年に大学に入ったんですけど。「単位来た」と言っている人なんてひとりもみたことがない!!
ええそうです。地方の大学ですとも。北九州ですとも。
情報が伝達されておりませんね〜。
今は九州の大学生も「単位来た」言うんでしょうか。
あ、今度いとこに聞いてみよう。

でですね。
極端な話、最終章だけ読めばいいかもって気もするんですが、説得力というものが落ちるかな?第6章までは斜め読みで!
社会システムの1タームの基本は60年だそうです。
それをふまえた上で「日本が近代国家を始めたのが1868年。そのシステムをやめたのが1945年。これは78年もった。大敗戦後のシステムは1945年に始めて、さてどこまで延命できるだろうか。早いと2015年。もって2030年だ。」
これがp189あたりです。

2011年。
起こって欲しくないかたちで次のタームへの変遷がはじまったみたいです。
はじまって欲しいと願います。
そこで著者は、「次の社会システムとは何だろう」とアタマで考え出した時点で沈むからね。」とアドバイスをくれてます。どーもどーも恐れ入ります。

「だからただ「考えるな。感じろ」というしかない」

だそうです。

私は共感したので肝に銘じます。そして忘れます。感じるためにね。
[PR]
by matyu_nao | 2011-04-07 18:56 | 読んだもの | Comments(2)

人間の建設

d0139939_20305048.jpg

すずの木カフェのモンブラン。
11月のデザートはプリンアラモードですってよ。プリンアラモード。プリンアラモード。プリンアラモード。行かなきゃ。

ところで、こないだ本屋でふと目に付いたので「人間の建設」という文庫本(対談集)を購入しました。小林秀雄氏と岡潔氏の「究極の雑談」だそうです。

いつもこのブログでワタクシめが、何を今さら的なことを書いているではないですか。いい年こいて何その発言!みたいな。
その答えが書いてありましたとも!おうとも!

小林氏「あなた(岡氏)は確信したことばかり書いていらっしゃいますね。(中略)その人の確信が現れていないような文章はおもしろくないのです。岡さんの文章は確信だけが書いてあるのですよ。」
岡氏「(略)確信しない間は複雑で書けない。」
小林氏「(略)確信したことを書くくらい単純なことはない。(中略)確信するとは2プラス2がイコール4であるというような当たり前のことなのだ。」

だそうです。110ページにあります(新潮文庫です)
まあワタシが書いているごくごく当たり前に「確信したこと」というのは若干レベルが低すぎるのではという恐れはございますがまあまあまあ。
というわけで、今回も確信したことを書きますよ。いいですか。

頭のいい人ってすごいなあ。

この対談を読んでて思ったことでした☆
いやはや書いてあることの半分(半分以下かも)はよくわかってないッス。
でもすごく示唆に富んだいい対談なんですよー。

お馬鹿なワタシでも何度か読めば8割くらいは理解できるかしら。
お風呂で読み返してきます。ウス。

d0139939_20491744.jpg

すずの木カフェ、ワインの講習会にて。
[PR]
by matyu_nao | 2010-11-05 20:50 | 読んだもの | Comments(2)